釣りぶらぶら 4/8~9
京都から帰って、中一日。N氏と釣りに行くことになりました。二人とも長距離ドライブの疲れが全く抜けていませんが、天草の釣り場までの片道3時間がいつもより妙に短く感じられました。
実は、京都から帰った翌日。以前から一本は持っておきたかったライトゲーム専用の竿が宅配便で届きました。釣り雑誌の広告で目に留まった竿ですが、地元の釣具店にはどこにも在庫がなく、雑誌とネットの情報を頼りにサイズなどを検討し何とか注文にこぎ着けました。これまで購入してきた釣具の中では自分にとっては破格になるためかなり悩みました。
これがその竿です。長野県の釣具メーカー「天龍」のロックフィッシュ専用ロッド
他のライトゲーム用ロッドには見られない、グリップからエンド部分のどっしりとした作りとコルク素材が気に入りました。
さて、道具はこれでひと通り揃いましたが実際アジは釣れるのでしょうか?
23時ごろ釣り場に着くと、海面をバシャバシャと音を立てて魚がえさを捕食している様子。高まる期待感に、早く釣りたい気持ちが焦り、仕掛けを作ろうとすると手元がおぼつかず、釣るまでに時間をロスして後から来た先にN氏に先を越される始末。新しい竿は糸を通すガイドの穴がとても小さく数も多い。しかもふにゃふにゃの縫い糸のようなPEラインだしおまけに最近は近くの物が見えにくい、いわゆる老眼がひどく慣れない作業に手間取ってしまったのです。
ようやく初めての竿おろし?(言葉の使い方が間違っているかもしれません)
なんと一投目からアタリが!掛かっているのはアジ。これはいきなりすごいと思いきや途中でバラしてしまいました。そしてしばらくして今度は先ほどより大きな獲物が掛かりリールのドラグがジージー鳴って竿もいい感じにたわんでいる!魚とのやり取りを楽しみながらゆっくり取り込もうとすると、堤防のスレスレでまたしてもポトリ・・・・・なんでだろう? 今のはいいサイズ、25センチくらいはあったな~。
活性が高まっているアジのアタリはあるものの合わせを入れてもなかなか掛けることができず。
竿メーカーのホームページによると、この竿のコンセプトは
早掛けアスリートモデル。「掛ける」ことを重視し「感度」「シャープ さ」「ソフトなティップ」の3要素を集約。掛けるまでのスピードを徹底的に求め、マグナフレックス製法によるソフトなティップを装備することにより、魚がルアーを咥えた時間をコンマ1秒でもタイムラグを作り、フッキングまでのアドバンテージを高めました。
ジグヘッド単体の使用を得意とし、ミクロなバイトを感じ取り電撃的なフッキングを可能にします。
これを読んでも何やらわたしにはまだ理解できませんが・・・
初の釣果は本命の19センチのアジゴでした。
やっと一匹目を釣り上げてみて、積極的に合わせを入れなくても竿先の絶妙な反動で勝手に釣れる感じだったのですが?これは竿のコンセプトとは違う。
もしかすると、使用しているジグヘッドのストリームヘッドの特徴なのかもしれません。開発者の家邊 克己さんの談によると
「ストリームヘッドの場合はアタリが有ったらラインを張る感覚で少し待ってもらい一呼吸置いてからアワセを入れて欲しいのです。
これは、アタリが有った時点ではその早掛け形状により針先が短いのでアジの口の中で浅く触っているだけの状態で、その時にアワセを入れるとスッポ抜けてしまいます、そこで針先から懐まで刺さり込むのをラインを張った状態で待ち、それからアワセて頂くと確実にフッキング致します。」
なるほど、この通りかもしれません。やはり竿だけではなく、他の道具との相性なども実際にやってみて研究していかねばならないのかなと思いました。
今回はちょっとマニアックな日記になってしまいすみません。
新しい竿とリールを使ってみて、やはりこれまでのエギ竿でやっていたのと比べると軽くて使いやすい。アジ釣りで一般的に使われる物より長いサイズを購入しましたが全く問題なく使えてキャストも気持ち良い振り抜けで、自分にはこれで正解だったと思います。
その後も、掛けてはポトリが何度も続き、結局釣った数の3倍はバラシてしまいました・・・N氏も同じ状況でした。
左がN氏3匹で最大が20センチ、右がわたし4匹すべて19センチ。
明け方になり場所を移動
ほとんどがイカ狙い。 ここでもアジを狙って3時間やってみましたがボウズ
堤防の先端でウキ釣り師の方が、25センチ以上のアジをバンバン釣っているのをうらやましく見物させていただきました。ここでの釣りに関することを、いろいろと教えてもらいありがとうございました。
朝からはN氏のイカ釣りタイム。西海岸を南下しながら崎津まで来ました
わたしも少しやってみましたが反応なし
今度は東海岸へ移動して
キス狙いの投げ釣りをやりましたが・・・・ガラカブ
フグ
ベラ これにネンブツダイが釣れたら外道四天王が揃ったんですが・・・ N氏にも待望の春イカは釣れず、午後2時に納竿。
今回は新しい竿で何とか本命が釣ることができましたが、課題も多く、それを乗り越えるという楽しみがまた生まれました。
アジは三枚におろして南蛮漬けに
前日に「さすらいのグルメ野郎さん」と訪れた酒蔵で手に入れた、伝統的な撥ね木搾り(はねぎしぼり)という技法で作られた無濾過の生原酒。原酒といえばアルコール度数が高く男性的なパンチのきいた辛口のイメージですが、こちらは春にふさわしいやわらかな香りとまろやかなのどごしでスイスイと飲んでしまいます。気付けばまたノックダウンされていました。さすが日本酒に詳しい「さすらいのグルメ野郎さん」のお薦めとあって間違いありませんでした。瓶とラベルの美しさ、優しい味わいも女性的で万人に好まれると思いまが、美味しすぎてちょっと危険な お酒です。