釣りぶらぶら 2019 11回目 長崎県松浦市の島々編
長かった連休中の前回の釣行が不完全燃焼に終わり、悶々とした気持ちで連休明けの一週間を過ごしました
同行したN氏はその数日後に佐賀・長崎方面へリベンジに向かいましたが500キロ車を走らせたもののほぼボウズ状態 イカは釣れなかったようです
4月末にN氏が良型のアジとムツを釣った鷹島の港で深夜0時過ぎに竿出し
久しぶりにルアーで狙ってみましたが外道のネンブツダイばかり
近くに場所を変えても同じでした
深夜、島の端々まで港を巡りなかなかいい港を発見したものの予想外の寒さにたじろいでしまいました。わたしが休んでいる間、N氏はがんばって2時間ほどエギを投げ続けましたがアタリなし
夜明け前に最初に竿を出した港の対岸へ移動しサビキ開始
2時間以上粘ってもアタリひとつありません
夜が明けて鷹島をあとにしました
以前訪れた小さな漁港でやってみます
午前8時ですが日差しが強く暑い
N氏にようやくイカが掛かり期待しましたが、小さいからリリースと言っております
300グラムないようですがわたしが食べると言っていただきました
わたしは日中は投げ釣りでキスや根魚を狙いました
遠投してゴツンとアタリが出ていい引きで上がったのは
手のひらサイズのマダイでした
これもいい手ごたえだった丸々と肥えたキス24センチ
そしてここで一番釣りごたえがあったのは
大きなベラ ドラグが出て行くほど引いて、足元で根に潜られ苦戦しましたがどうにか仕留めました
お昼前までやって、ここでおみやげ確保できたのはキス4匹とマダイ
次に向かったのは福島
福島の橋を渡り物産館へ立ち寄るとすごい品ぞろえの海産物
尺越えのアジや2キロ超のイカなど普通に並べてあります
ここで買ってもう帰ろうか?とN氏に言ってみましたが
そんなことするなら釣りはやってられないとまだやる気があるようです
結局、昼ごはんでも食べて夕まずめまで頑張ることにしました
しかし、この福島 食べ物屋さんがほとんどない スーパーもナマ物は豊富にあるものの加工品がない
松浦といえばアジフライの聖地と言われるほど有名らしいのですが・・・・アジフライたべたい、アジフライたべたい
困ったためこの島に在住の後輩がいることを思い出し、電話してみました
そして近くの食事処を教えてもらい ガイドブックでもアジフライ定食がおすすめのようなのですぐに向かいましたが貸切満員御礼
そういえば前に来た時、島の奥の漁港にしらす加工所があったなぁ しらす丼とかあるかも?と向かって店の前に行きましたが昼休みで誰もいない
すると「あー、やっぱりぶらぶらさんだ!」と言う声が聞こえ振り向くと後輩がいました。熊もんナンバーとすれ違ったから追っかけてみたらやっぱりそうでしたと。いそがしいのにわざわざ会いに来てくれてありがたいことです。しばらく話をしながらこの島は大きな観光バスとか来て賑わってるみたいだけどと言うと修学旅行の民泊体験が全国的にも有名らしく、この時も港で島の人と修学旅行生のお別れのセレモニーの最中でした。自給自足的な生活体験が魅力の島であるためコンビニも飲食店も少ないんだろうと思いました。
後輩と感激の再会をしてこの島に来てよかったと思いましたが残念ながら食べ物にはありつけませんでした。
棚田百選の中でも名高い土谷棚田
釣りは中断して昼休みしようと休息の場所を探します
島の端を目指すと美しい海水浴場がありました
海風が心地よく透明度が高い海が目にも涼しげです
海岸に寝転がると波の音とトンビの鳴き声に疲れを癒されます
しかし、じっとしていられず海に向かって遠投
キスが釣れました
しばらく投げ釣りを楽しみ
展望公園で一時間ほどのんびりして16時
夕まずめまで待って居られず港へ向かいました
堤防にはたくさんの釣り人 少し離れた護岸でサビキをやってみます
満を持して、冷凍アミエビと集魚剤、パン粉、ヌカのコマセをブレンド
一時間仕掛けを投げ続けやっと釣れたのは
10センチにも満たない小サバ
イワシが釣れたので泳がせ釣りもやってみました
しかし釣果はなく諦めかけていた頃
遠くのテトラでイカを狙っていたN氏が戻ってきて「あんた俺の釣り具バッグ知らんね?」と尋ねてきました。そういえばトランクがいつもよりすっきりしてたような・・・・最初の港に置き忘れたかもしれないとほぼ諦めた様子でした あれは深夜だったもんなー 今ごろ気付いたのかい・・・
この港からは帰りと逆方向で35キロ離れた場所ということで遠慮していたようですが、まだ望みはあるかもしれないので行ってみようと向かいました
向かいながら所轄の交番に届けがないか電話で確認しましたがまだないとのことで紛失届を申請しました
N氏、前にもこんなことがあったけど出てこなかったなーと
望みが薄いとわかっていながらどうかありますようにと願いました
道中、あーだ・こーだと会話のほとんどが諦めと反省でしたが、きっと善良な人もいるはずだと少しだけ期待をしました
そして約一時間かけて港に到着
N氏がバッグを置いていた船着き場の角が見えました
あーー あった!
見覚えあるバッグが目に入り走って車から飛び出しました
この感動は幸せの黄色いハンカチのラストシーンのようでした
大げさすぎてすみません
おそらく漁業関係者の方が網を広げて作業されたようであまり人目につかなかったのが幸いしたのでしょう。しかし、ジッパーは開けられ道具は幾つか外に出て物色されたようでした
バッグに入った釣り具数万円相当は無事N氏の元へ戻りました
数年かけて揃えた道具の数々、さらに愛着が湧くことでしょう
いやー 助かりました 誰のおかげかわかりませんがありがとうございました
もし無かったらと思うと帰りの道中は雲泥の差です
すぐに紛失物の受付をしていただいた交番の方に電話すると「良かったですねー〇〇まで遠いですが気を付けてお帰り下さい」とお心遣いいただきました
わたしは、折角また鷹島まで来れたのでこれ幸いと竿を出します
昨晩とは対岸の堤防でサビキ釣り
しずかな海面からは想像できなかった海中は活性の高い魚が集まっているようで数投目から毎回魚が掛かります
慌ててリールを巻くと一瞬で口切れしてしまい何度かバラしてしまいました
そこでウキが沈んだらゆっくり慎重に一定の速さで巻き取ると
やっと釣れました 本命のアジ
これからは入れ食いで18~23cmのアジが一投一釣 たまにダブル
N氏も戻ってきたルアー一式で30センチ弱のデカいムツを連発
この入れ食いの様子を動画に収めてみました
そのひとコマを画像で
①カゴに撒き餌を詰めて準備完了
②20メートル先に仕掛けを投入
③ウキが馴染んだら軽くサビキます
④ピョコピョコわずかにウキに反応が
⑤ウキが倒れて
⑥ボコッと一気に沈みます
⑦逸る気持ちを抑えて、ゆっくりゆっくり巻き上げて
⑧慎重に抜き上げ
⑨釣れました
これを何度も繰り返し
日が沈み辺りが暗くなった20時 納竿
久しぶりに最近の貧釣の鬱憤を晴らすような楽しい釣りができました
N氏の落し物も戻ったし、そのおかげで本命のアジを釣ることが出来たし
終わりよければ全て良しの長い長い一日でした
食べ物にありつけず仕舞いだったわたしたちは21時過ぎに佐賀の多久市でやっと温かい食事をとることができました
そして無事23時半帰宅
翌日、24匹のアジを捌きましたが大変でした
N氏がアジの刺身が食べたいと言うので半身にして刺身と
キスも一緒にフライに
イカとマダイとキスの天ぷら
今回の釣行を振り返りながら一杯やりましたが速攻寝てしまいました
ようやく松浦市の鷹島・福島の地理がわかってきたし距離も天草の牛深とかわらないので時期と釣り物によっては度々行くことになりそうです
観光スポットや海水浴場もあるし本当にいい所なので家族旅行でもまた来てみたいと思いました
今回も丸一日ほぼフル稼働で張り切り過ぎたようです
しかし、最後の最後に幸運に恵まれ、いい日記をつけることができました