釣りに行けない日々・・・陸上漬けの8月
急に涼しくなった8月後半、長雨が続いておりすっかり夏は終わってしまったようです
今年の夏は梅雨明けと同時に猛烈な暑さになりました
息子は夏休みになり、8月24日・25日のジュニアオリンピック県予選大会に向けて部活にトレーニングにより一層励んでいました
わたしも息子に夢を託しつつ、日々練習と技術向上の研究に付き添ってきました
8月のお盆前の連休に県の陸上強化合宿が西高校で3日間にわたり行われ、高校生に交じって息子も参加させていただきました
総勢60名ほどの県下有力高校生選手の中に数名の中学生が参加しました
初日の午前中はサーキットトレーニング いろんな道具を使ってグループごとに練習しています
慣れないトレーニングが続きます
そのあとは種目ごとに長距離・短距離・砲丸投げ・やり投げ・ハンマー投げ・跳躍に分かれての練習
やり投げグループ メディシンボールを使っての練習
体が硬くうまくできないようです
地味ですが、こんな理にかなったトレーニングが必要なんだなあと勉強になりました
お昼まで見学しましたがものすごい暑さになりました
ご指導いただく先生方にごあいさつに行くと「耳からご飯が出てくるくらい食べさせるから」と言われました さあ3日間最後まで頑張ってついていけるでしょうか?
合宿2日目
この日は午後から見学に行きました
ステップの基本練習
いよいよ投げの練習
夕方、実際にやりを投げる練習 先生から「ほら!メシ食いたくね~って言って投げろ!行け‼」と喝を入れられて投げるところです
どうやらトレーニングより食事に苦戦しているようで・・・・
夕暮れまで、熱心でユニークな先生たちのご指導を楽しく見学させてもらいました
3日目
合宿最後の日 この日はお昼までなので朝から見学
着くなり、ひとりの先生が「朝飯に2時間掛かってました。ウインナーを見つめてずっと箸で転がしながら・・・無くならないかなーって思ってたのかな? 僕たちもいつ皿洗いできるのかな?って思ってました」と笑っておられました
やはり食事でつまづいて迷惑を掛けていたようです
そういうわけで早朝のトレーニングには一人だけ参加できなかったそうで
着いた時には実戦練習が始まっていました
動きは良くなっています
ステップが素軽くなって投げる動作が柔らかくなりました
お昼が近づき、合宿を締めくくる恒例行事の全員リレー
スタートです
息子も必死に食らいついていきます
先生の気合いが入った檄が飛びます
大きな声で名前を呼んで声援を送り続けておられます
呼ばれた生徒は頑張らずにはいられません
ビデオを撮り続けていますが終わらない・・・・みんなバテてきました
15分以上続いています
いったいいつまで続くのか・・・
みんな何回走ったのだろう
30分近く続いた地獄のリレー とうとう終わりました 皆さんお疲れさまでした
修了式
食事や身の回りのお世話をしていただいたマネージャーさんたちに感謝のあいさつ
各先生方からご挨拶があり無事合宿は終了いたしました
先生方からジュニアオリンピックできっちり優勝して全国大会出場を決めるようにと励ましのお言葉をいただきました
息子にとっても、わたしにも実り多き合宿となりました
ジュニアオリンピック県予選まで2週間
それからはほぼ毎日夕方から日没まで練習
近くのスポーツセンターや高校グラウンドを使わせてもらってます
目標は60メートル
しかし思うように飛距離は伸びません
フォームの改善も図りましたが上手くいかず、息子もわたしにもこれでいいのか?という迷いと焦りが出てお互い衝突するようになっていました
そんな状態が続きあと5日となった日、陸上部の顧問の先生の教え子で後輩だという大学生の稲岡さんに息子の指導に来ていただきました
1日目はトレーニングでのフォームを見ていただき、2日目に実際に投げての指導です
見学に行くと投げが始まっていました
休憩中にあいさつに行くと真っ黒に日焼けした青年の稲岡さんが息子と話をしていました
たまたま後日、鹿児島でやり投げの試合があり東京の大学に戻らずにお盆休みから熊本に居残っているそうです
見た限りでは気づきませんが実は視覚障害があり、やり投げの弱視のクラスでは日本記録保持者だそうです 健常者の大会にも参加しているそうで現役の選手に指導してもらえるとはありがたいことです
息子は一投ごとに的確な指導をしてもらいフォームにもキレが出てきました
徐々に調子を上げ、最後にこれまでで一番の飛距離の投てきを見せわたしも思わず声を上げて驚きました
稲岡さんも自分が伝えたことをすぐに実践できるから教え甲斐があると言われました
こんなに劇的に良くなるのは教え方が上手いのでしょう
気を付けることが幾つかあるようですがこれを修正してマスターできれば目標を達成でき、完成の域に近づくだろうと思いました
息子は稲岡さんの指導のおかげで迷いを払拭し自信を取り戻したようでわたしも安心しました
まさに救世主です
しかし、その2日後には普段の飛距離に戻ってしまいました・・・やはり指導者が必要なようです
大会前の2日間は雨が続き、投げることができないまま本番を迎えることとなりました
しかも、合宿後から普段の食事がなかなか進まなくなり、果物やジュースばかりを摂るようになりやっと増えてきた体重が3キロも減ってしまいました。夏バテなのか?それとも合宿メシのトラウマなのか?
1日目、終日雨の中 チームメイトの砲丸投げ
気温は22度 急に寒くなり厳しい条件で頑張りました
2日目も雨の予報 気温もさらに低くなりそうです
試合当日
お昼前に投てき練習場でトレーニングを行い、少し投げましたがあまり調子は良くないようです
13時半から出場者25名が順番に練習
今回は持ち記録の順で最後の試技者です
ピットが雨に濡れていて滑り投げにくいようです
練習1回目はちょうど50m 目標には遠い
練習2回目は51m
さあ14時 競技開始です
雨は降り続いてコンディションは良くありません
ちょっとよそ見をしていた時に誰かが50メートル近く投げたようです ドキドキが止まりません
さあ一投目
部員たちも大きな声を出して応援してくれています
雨のせいか助走とステップはやや重いものの腕の振り抜きは軽くまとまりました
やりが飛んでゆくと会場が一瞬どよめき、そして拍手が起きました
50mラインは軽く越えてきました
55メートルいったか? 自己記録に2センチ足らず54.75m
その後の2投は51m、52m
そして予選は終了
一人ずつ記録の計測がはじまります
予選は記録1位での通過です
上位8名での決勝です
4投目
これも51mちょっと
5投目も50mほど
雨の中、応援ありがとう
最後の1投 この前に優勝は決まりました
あとは目標の60m超えを狙うのみ
この日のベストショットでした!
しかし、わずかにはみ出したようでファウル 60mには全然足りません
優勝はできたものの記録には満足できないようです
昨年は5位で登れなかった表彰台
きっと誰よりも練習を重ねた結果でしょう
この大会に際して、指導いただいた先生方も喜んで下さいました
10月に神奈川で行われるジュニアオリンピック全国大会に県代表として恥じないよう、臨んでほしいと思います
応援していただいている方々、ありがとうございました!
終わってほしくないけどまだまだ練習に付き合う日々がしばらく続きます・・・・
ようやく少し肩の荷が降りたのでちょっと釣りにでも行きたいところです